■ 産業動物(2019.12.20更新)
■ 産業動物
産業動物とは、具体的には牛、豚、馬、羊、山羊、鶏、アヒル、
ミツバチなどその生産物や労働力が人間にとって有用な動物を
指します。
三重県では乳用牛6,710頭、肉用牛27,900頭、豚102,300頭、
鶏7,036,600羽などが飼養されています。
(平成30年2月1日現在、農林水産統計調査より)
食の安全、安心が叫ばれ、農場段階における畜産物の安全性確
保が重要となっています。こうした食の安全確保にも産業動物
に関わる獣医師は取り組んでいます。
■ 産業動物にかかわる獣医師の職種と仕事内容
1.個人開業の獣医師
三重県では10名を超える獣医師が個人で開業して産業動物に携わっています。
診療対象は主に乳用牛、肉用牛、豚、鶏です。産業動物の場合は、犬、猫のように病院に来てくれませんので往診をすることになります。
内容としては主に診療、飼養衛生管理の指導などを行っています。
また、農場HACCP、JGAPの審査、指導などを行っています。
2.農業団体所属の獣医師
産業動物にかかわる農業団体には酪農組合、農業共済、農業協同組合(JA)などがあり、それぞれに獣医師が勤務して各団体の目的に応じた仕事を行っています。
■ 農場HACCP制度とは
■ 農場HACCP制度とは
農場HACCP制度は畜産農場における衛生管理を向上させるため、農場にHACCP(必須管理点)の考え方を採り入れ、危害要因(微生物汚染、化学物質汚染、異物混入など)を防止するための管理ポイントを設定し、継続的に監視、記録を行うことにより、農場段階で危害要因をコントロールする手法で、公益社団法人中央畜産会で農林水産省公表の基準に基づき審査を行ったうえで特産農場を設定しています。
■ JGAP制度とは
JGAPは食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証であり、日本発の国際レベルのGAP認定制度です。一般社団法人日本GAP協会が認証制度の開発、運営を行っています。