人と動物とのより良い共存社会を目指して

動物の健康管理について

動物の健康管理は、自分を動物に置き換えて考えてみるとよいでしょう。

(1)健康チェック

毎日、注意深く観察しましょう。
【注意点】
元気:隅の方でじっとしているなど、普段と比べ元気がない。
食欲:餌を与えたとき普段はすぐ食べるのに食べない。または、食べる量が普段と比べて少ない。
糞便:「下痢」「やわらかい」「血が混ざっている」等いつもの便と異なっている。

以上、のような状態は、動物の健康状態がよくない場合に認められます。このような状態となったら、集団で飼育している場合はしばらく別飼いするなどの処理を行いましょう。

(2)病気を防ぐために

飼育場所を清潔にし、夏場は換気等に注意するなど、動物にとって快適な飼育環境を保つことが重要です。しかし、伝染病についてはワクチンによる予防が効果的です。

ワクチンによる伝染病の予防

鳥類には多数の伝染病があり、それぞれワクチンが販売されていますが、学校で飼育しているニワトリにはニューカッスル病のワクチン接種を行うだけでよいでしょう。インコにもニューカッスル病のワクチン接種を行った方がよいですが、他の鳥と接触する危険が少ないことからニワトリほど注意する必要はありません。(ニワトリは、野鳥と接触する機会が多い。)
ウサギは特にワクチン接種の必要はありません。ワクチンは薬事法で要指示医薬品に指定されているため、獣医師以外の人が自由に購入して使用することができません。ニューカッスル病のワクチンの購入、使用については獣医師会に相談してください。

(3)病気にかかったときの対応について

餌の関係などで一時的に体調を崩した場合

この場合は、集団で飼育しているものは別飼いし安静に保ってください。

ウイルス、細菌、寄生虫が感染し病気になった場合

学校では小羽数で飼育されており、導入、出荷も頻繁に行われることがないため、ウイルス、細菌、寄生虫に感染する危険性は少ないと思われます。
しかし、病気が長引いている場合や、血便・下痢が長期間続いている場合は、寄生虫の感染などが疑われるため、獣医師に相談する必要があるでしょう。


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