入手のしかた
ひよこは、ペットショップで購入することができます。また、ひよこのオス、メスの区別はたいへん難しいので、オスかメスをはっきりと指定したうえで、入手することが大切です。
飼育のしかた
- 施設
飼育舎は下記のことに配慮したものにします。- 地面(床)が乾き、風通しがよく、日当たりのよい場所、冬の北風がさけられる場所に設置します。
- 周囲の金網はイヌなどに破られない強さのものにします。
- 150cm×80cm×60cm以上の大きさにします。
- 止まり木をつけます。
- オス同士はよくけんかをするので、一緒に飼わないようにします。
- オス1羽にメス1~2羽で飼育します。
- 砂場を必ずつくるようにします。砂遊びによって、羽の汚れや虫をとったりします。
- えさ
- 市販のニワトリ用配合飼料ときざんだ青菜を混ぜたものを1日に2~3回に分けて与えます。親鳥のえさの量は、1回30分くらいで食べられるくらいにします。
- 配合飼料はニワトリの成長に合わせて作られていますので、ひなから育てる場合には成育の程度に合ったえさを与えるようにします。
- 水は毎日とりかえ、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきます。
- 貝殻の砕いたものや小石(2~3mm)を与えるのもよいでしょう。ニワトリは歯がないかわりに、筋胃という厚い筋肉でできた胃袋が別にあり、この中でえさと一緒に食べた小石等でえさをすりつぶします。
- 日常の世話
- そうじ
週に2回くらい、床のそうじをし、ふんを取り除きます。年に2~3回は砂場の砂を新しい砂と入れかえます。 - 夏や冬に気をつけること
夏には、暑さをさけられるように、すだれなどによって日かげを作るようにします。冬には、北風が吹き込まないように、ついたてをたてたり、ビニールシートをかけたりして工夫します。
- そうじ
- 繁殖
- 交尾
ふ化後120~150日で産卵できるようになりますが、産卵数は品種によって異なります。オスとメスを一緒に飼い、受精卵を産ませるようにします。飼育舎の大きさにもよりますが、オス一羽に対してメスを数羽~10数羽の割合で飼うようにします。 - 産卵
産卵用の巣箱を用意し、中には枯れ草やわらなどを5cmくらいの厚さにしきます。メスが巣箱にこもりがちになると、産卵時期です。 - 抱卵
巣箱に7~10個の卵をためると、メスは卵をだき始めます。抱卵中のメスは1日に1回、巣から出て砂遊びをしたり、えさを食べたりした後に、すぐ巣にもどりまた卵を抱きます。 - ふ化
21日の抱卵日数で、卵はふ化します。 - ひよこの世話
ふ化後1日でえさを食べ始めます。えさはヒナ用の配合飼料を与え、1ヶ月くらいかけて、親鳥と同じものに切りかえます。
早く親鳥から離すと、凍え死んでしまうことがあるので、しばらくは親鳥と一緒にしておいた方が安全です。
※ひよこだけを入手して飼うときは、保温が必要です。保温には、ひよこ電球や湯たんぽなどを使用します。保温をやめるめやすは、一般的には、黄色の羽が白色に変わるころです。
- 交尾
- ニワトリ豆知識
データ
寿 命: 10~15年
体 重: オス2.5~3.2kg メス1.7~2kg(品種によって異なる)
体 温: 40~42℃
心拍数: 220~360回/分
呼吸数: 12~37回/分
特徴
ニワトリは東南アジアにすむセキショクヤケイを飼い馴らし、いろいろな品種に改良したもので、次のような特徴をもっています。
- 朝、日が昇るころには起き、鳴いて朝を知らせ、夕方うす暗くなる頃には寝てしまいます。「コケコッコー」と大きな声で鳴くのはオスだけです。
- メスはオスがいなくとも無精卵を産みます。
- 順位をもつ鳥ですので、複数飼育すると、つつきあいをして強いもの弱いものの順位が決まります。
- ニワトリは小石を食べます。ニワトリは厚い筋肉でできた胃袋(筋胃)の中で、えさと一緒に食べた砂や小石でえさをすりつぶして消化します。
観察のポイント
- (とさか)
オスは大きくりっぱで、メスは小さいとさかがあります - (くちばし)
地面を掘ってえさを探すのに便利な形をしています。※黒い点をつっつく習性があるので、目をつっつかれないように注意します。 - (足)
足の先の皮膚はうろこのようになっています。オスにはけづめがあり、メスには、けづめがありません。 - (尾)
尾はオスが長く、メスは短くて小さいです。 - (ふんと尿)
総排泄口というところから、同時に排泄されます。卵も総排泄口から産まれます。