入手のしかた
ペットショップで購入することができますが、ウサギを飼っている幼稚園や小学校に頼んで分けてもらうのもひとつの方法です
飼育のしかた
- 施設
飼育舎は下記のことに配慮したものにします。- 風通しがよく、乾燥した場所を選び、雨がふきこまないように、大きめの屋根をつけた小屋をつくります。
- 単独飼育が好ましいですが、多数を飼う場合はオス1羽にメス1~3羽で飼育します。
- 周囲の金網はイヌなどに破られない強さのものにします。
- 150cm×60cm×60cm以上の大きさにし、土に穴を掘るので床をコンクリートで作り、土で埋めもどすようにするとよいでしょう。
- えさ
- 市販のウサギ用ペレット、生の野菜や野草を、1日当り体重の20%くらいの量を与えます。飼う広さや季節、環境によって、えさの必要量は変化しますので、その状況に合わせて、餌の量を調整するようにします。
- ネギ、ニラ、タマネギなどの刺激のあるものや毒のある植物は与えないようにします。また、パンも喜んで食べますが、食塩が含まれていますので、与えすぎないようにします。レタスやハクサイなどの水分の多い野菜ばかりだと下痢をしてしまうので注意しましょう。
・ 水は必ず与えます。
- 日常の世話
- そうじ
ウサギは湿気が多いと病気になりやすので、ふんや尿はこまめにそうじをして小屋の中をいつも清潔に乾燥させておきます。 - 夏や冬に気をつけること
夏には、暑さをさけられるように、すだれなどによって日かげを作るようにします。冬には、北風が吹き込まないように、ついたてをたてたり、ビニールシートをかけたりして工夫します。
- そうじ
- 繁殖
- ウサギは生後8~10ヶ月で繁殖が可能になりますが、よくふえるので、飼える数などを考えて計画的に繁殖させることが大切です。
- メスは発情すると、後ろ足で床をトントンとたたくようになります。オスとメスを別々に飼っている場合は、早朝にオス・メスを一緒にし、夕方離すようにします。
- 妊娠していれば、10日ほどでメスのおなかがふくらんでくるのがわかります。妊娠中はたくさんの栄養が必要なので、えさを多めに与え、水もたっぷりと与えます。
- ケージで飼っている場合は、ケージを布などでおおい、うす暗くして落ちつけるようにしましょう。巣材に干し草などを入れてやります。食べ物や水を与える以外は近づかないようにします。
- 子どもは4~10匹産まれます。出産後も静かに生活を続けさせます。おどろかすと、子どもを殺すこともあるので気をつけます。
- 生後20日くらいとすると、子ウサギは自分でえさを食べるようになります。
- ウサギ豆知識
寿 命: 5~8年
体 重: 1~10 kg(品種によって異なる)
体 温: 38.5~40℃
心拍数: 180~250回/分
呼吸数: 30~60回/分
盲腸便: 夜や早朝に、やわらか便をして、その便を直接食べます
尿の色: 淡黄色~オレンジ色まで様々です。
成 長: 生後6~12ヶ月で子どもを産むことができます。
妊娠期間は30~33日
1回に4~10匹の子どもを産みます。
10日で目が開き、20日で巣から出て、えさを食べ始めます。30日で離乳し、45日で親から離せます。
特徴
カイウサギはヨーロッパ産のアナウサギを改良してつくられ、次のような特徴をもっています。
- 草食動物で、草や野菜を食べます。
- 夜行性なので、夕方や夜の方が活動的です。
- もとはアナウサギなので、穴をほるのが大好きです。
- 高温、多湿が苦手です。足や毛が濡れると病気になりやすくなります。
- なわばりをもつ動物ですので、2匹以上のオスを同じ小屋で飼うときには十分注意しましょう。
- 観察のポイント
- (毛)ふかふかの毛は、保温に適しています。
ウサギはあたたかい動物です。ウサギはきれい好きな動物ですので、よく毛づくろいをします。 - (鼻)敏感でいつもピクピクさせています。
- (足)とびはねるために、前足に比べ、後ろ足がとても大きくなっています。前足、後ろ足とも足の裏は毛でおおわれています。前足は指が5本、後ろ足は指が4本あります。 イメージ (耳)長くて、敏感で自由に動かせます。耳は大切な器官で、血管もたくさん通っているので、耳をもってはいけません。
- (目)白い毛のウサギは、赤い目をしています。体の色素がないため血管がみえて赤いのです。
- (ふん)丸いふんと、やわらかいふんの2種類のふんをします。やわかかいふんには栄養分があり、口を肛門に直接つけて、そのふんを食べる習性があります。これを食糞といいます。
- (うさぎのもち方)一方の手で背すじをつかみ、もう一方の手でお尻を支えるようにします。
- (毛)ふかふかの毛は、保温に適しています。